リフォーム事例
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これまでお送りしてきた「ブロック塀 点検のすゝめ」もいよいよ最終回です!
ブロック塀の点検・新設等には、場合により支援制度が設けられていることがあります。これらはお住いの市町村によって異なりますので、専門家に一度ご相談ください。
前回までの点検事項で、不安な点や疑問点が見つかった方、これを機にブロック塀の安全性を見直してみませんか?
ブロック塀の補修・改善は、住んでいる家より後回しになってしまうことが多いと思います。
しかしひとたび災害が発生すれば、ご家族だけでなく、近所の人にも迷惑が掛かってしまうかもしれません。
諸々の相談も含めて、岡崎工務店までお気軽にご相談ください!
(岡﨑洋一携帯 ショートメール : 090-1185-1179)
ここまでは既存のブロック塀の点検についてみていきましたが、今回は新たに塀を作る場合を紹介したいと思います。
前回までの内容にたびたび登場した通り、ブロック塀には建築基準法に基づいた規制がかかることもあります。
塀を作るときは、点検を容易に進めるために、工事業者との間に交わした契約書や見積書・図面もしっかり保存しておくことをお勧めします。
困ったときや分からないことがあるときは、専門の業者へ依頼するのが一番です。
下記連絡先または岡崎工務店Webサイトお問い合わせから、お気軽にお問い合わせください!
(岡﨑洋一携帯 ショートメール : 090-1185-1179)
最後のチェック項目は、外観では点検ができない項目です。
「1 塀に鉄筋はありますか?」
「2 基礎の寸法は十分ですか?」
となりますが、専門家にご相談ください。
〇塀に鉄筋はありますか?
塀の中には構造を強化するための鉄筋があります。それらが正しい間隔・長さで設置しているかどうか、専門家に確認してもらいましょう。
〇基礎の寸法は十分ですか?
塀の高さが1.2mを超える場合、
・基礎の高さが35cm以上
・基礎の根入れの深さが30cm以上
である必要があります。
残念ながら、こちらも目視ではわかりません。
下記連絡先または岡崎工務店Webサイトお問い合わせから、お気軽にお問い合わせください!
(岡﨑洋一携帯 ショートメール : 090-1185-1179)
続いてのチェック項目は、
「4 基礎があるか」
です。
左図のように、地中にコンクリートの基礎はありますか?ブロックの最下段にコンクリートの基礎があるか、確認してみましょう。
わからなかったり、わかりにくかったりする場合は、下記連絡先または岡崎工務店のWebサイトお問い合わせから、お気軽にお問い合わせください!
(岡﨑洋一携帯 ショートメール : 090-1185-1179)
そして次は、
「5 壁が傾いたりしていないか」
です。
明らかに塀が傾いていたり、大きなひび割れがある場合は非常に危険です。また、小さなひび割れでも放置しておくと危険です。
特にひび割れが見当たらないときは、ブロック表面に茶色いにじみや、白い物質の付着がないか確認してみてください。
これらがある場合は、塀が劣化しつつあります。
続いてのチェック項目は、
「2 塀の厚さは十分か」
です。
塀の厚さは2m以下で10cm以上、2mを超え2.2mで15cm以下になっていますか?
塀の高さで壁の厚さが決まっています。これより薄くなっていないか確認しましょう。
そして次は、
「3 控え壁があるか」
です。
塀の高さが1.2mを超える場合ですが、
塀の長さ3.4m以下ごとに、塀の長さの1/5以上の突出した「控え壁」はありますか?
塀に直交して控え壁をつけることで強度が増します。
左の図を参照して、確認してみてください。
それではブロック塀を倒壊させないために、何を点検すればいいのか、詳しく見ていきたいと思います。
ブロック塀には、
・補強コンクリートブロック造の塀
・組積造の塀
があります。これらはチェックにあたっての基準が違います。
まずは補強コンクリートブロック造の塀を見ていきたいと思います。
チェック項目は全部で五つあります。まず最初は
「1 塀は高すぎないか」
です。
ブロック塀は高すぎると危険です。皆様の管理下にあるブロック塀は2.2m以下になっていますか?
2.2mという数字は、建築基準法施行令によって、
「2.2m以下にすること」と定められています。
塀の両側で地面の高さが異なる場合は、地面の低いほうからブロック塀の頂部までの高さとします。
平成30年に発生した大阪府北部を震源とする地震において、ブロック塀が倒壊し犠牲者が出てしまったことは記憶に新しいこととと思います。
ブロック塀は防火や住人のプライバシーの保護などの役割を果たしていますが、ひとたび災害で損壊してしまうと、人や物に危害を加える可能性があります。
またブロック塀の所有者には、ブロック塀の維持管理をする責務があります。倒壊させないために何を点検すればいいのか、次回以降で詳しく見ていきたいと思います。
あなたの周りは大丈夫?
今すぐブロック塀等の点検を!
~安全なブロック塀等を目指して~
今回から数回に分けて、
「一般財団法人 日本建築防災協会」
が作成した資料を基に、ブロック塀についてお話しします。
皆さんのお家のブロック塀が、地震の際に人や物に危害を加えないために、
また家にブロック塀がない方でも、周りのブロック塀から被害を受けないために、
何が危険なのか、何を点検すればいいのかを見ていきましょう。
塗装工事をさせていただきましたOB施主様から、お住まいの耐震についてお問合せいただきました
木造建物の耐震工事と言いましても、大工さんや設計士さんに頼めば安心というものではありません
なぜかと言いますと、そのお住まいがどれくらいの耐震力があるかという ① 調査から始まり
どのくらい ② 耐震力を上げるかや、そのための ③ 施工となりますと、かなりの経験が必要なのです
耐震補強工事のレポートの前に、お施主様にとって一番大切な “ 耐震 ” の説明から
ご案内いたします
リピートのお客様なので、より丁寧に長持ちするように、出来るだけのことをさせていただきました。
6年ほど前に、増築工事をさせていただきましたS様より電話がありました。
『 岡﨑さん今度はお隣さんとのブロック塀を新しくしたいので相談にのってね~ 』という内容でした。
先ずはご要望をお聞きすべく打合せに伺いました。
ご要望は
① 今現在の “ ラティス ” を解体撤去して
② 庭木2本も伐採して “ 根っこ ” まで取り
③ 今あるブロック塀を高くしてアルミのフェンスを取付けたいとのご希望です。
工事の時期は、花の芽が出ない2月中に 工事を終わらせてほしいとの事でした。
こちらの目隠しラティスを取り除く予定です。
この庭木を伐採して、お花を植えたいそうです。もう1本は、大きくなりすぎたので可哀そうだけど伐採されたいそうです。
6年前のリフォーム時には鉢植えだった木も、こんなに大きくなってしまい伐採のご依頼です。
先ずは道路側の庭木を伐採して、根っこまで掘る作業から始めます。
最近リフォームの時に、“ 庭木の伐採 ” を良く頼まれますので慣れています。
地面から50センチ程度掘らなければ、“ 根っこ ” は取れないのです。
大切なことは、庭木の “ 切り株 ” を残さないことが大切です。
切り株と根っこまで取り除かないと、シロアリの巣になるのです。
切り株と根っこまで取らなければ「本当の仕事」にならないのです。
作業する側としましては大変なことですが、お客様にとってはとても大切な事なのです。
庭木を2本伐採しましたら、次はラティス( 目隠しフェンス )の解体撤去に移ります。
こちらのラティスを撤去しますが、柱の元のコンクリートの解体撤去にかなりの時間がかかりました。
やっとこさ掘り起こせましたが、無数の深い穴ぼこなので、後日、真砂土を用意して戻さなければなりませんね~
この作業をもって、ブロック屋さんとバトンタッチです。
先ずは古いブロック塀にアンカーを打ち込むため、ドリルで穴を開けます。
ブロック二個分間隔に空けるので、80センチピッチです。
80センチピッチで、次々と穴を開けています。
新しいブロックも所定の位置にセット。アンカーもセットしました。
鉄筋を入れることで、古いブロック塀と新しく重ねるブロック塀が構造的に繋がります
このような品質上ポイントとなるときは必ず見に行き、写真を撮ることにしています。
この事を「現場管理」といい、これがしっかりと出来ている会社に頼むお客さんは安心ですね。
確実に鉄筋をセットし終えたのでコンクリートブロック積み作業を開始します。
1番奥の既存ブロックはもともとヒビが入っていましたので、下から新たに付き直してから始めます。
見積に入っていないからしないのではなく、職人としてのプライド。あと数十年残るものなので、恥ずかしくない “ 仕事 ” を心がけているのです。
これでスタートラインに戻りました。
このブロックは鉄筋を入れるため上側が凹んでいるタイプのブロックなのです。
こちらのS様邸は四段積んだあと目隠しフェンスを取付けることになっています。
向かって左から2列目は幅が狭いですが、これは意味があります。コンクリートブロックのサイズは目地込みで40センチなのですが、いつもブロック塀は40センチの倍数ではないので、半端のサイズをどこかに入れなければならないのです。
こちらのS様邸は、一番目立たない敷地の奥に半端のサイズを設けたのです。
こちらは道路側です。
この日で2段目まで進みました。
4段目まで完成しました。ブロック塀も4段まで積み上げましたので、その上に目隠しのフェンスをします。
フェンスの柱を埋めて固定する穴を全部で、4か所設けます。
コンクリートブロックの穴をそのままにしているのが見えますでしょうか。
目隠しフェンスも6メーターの幅に設置しました。
元々庭木があった場所ですが、大きな根っこだったので、かなりの穴が出来ていましたので真砂土を入れました
後日、見に行きますとお花畑に大変身していました。
6年前の水回りリフォームの時にお施主様と共同で作りましたバラアーチです。
6年も経ちましたがびくともしていません。
ブロック塀の工事をさせていただいたのでついでに、更に長持ちするように手を入れておきましたので、Sご夫妻様にとても喜ばれました。
あちら側の柱には杭を打ち、足元を更に補強しました。
こちらの柱はテラスの柱より繋ぐことで、バラアーチがよりしっかりとしました。
6年前に打った杭を更に補強することでとても長持ちするはずです。
まだこれで終わりません、アーチの上側に防水処置をする予定です。
もちろんこのバラアーチの補強作業は、サービス工事なのです。
S様は、ある方からのご紹介で6年前にお声頂き、それからのお付き合い。
リフォームフェアにも顔を出してくださり、この度はブロック塀のご依頼です。
つまりリピートのお客様なので、より丁寧に長持ちするように出来るだけのことをさせていただいたのです